一言でいうと
ヒアルロン酸は、水分を抱え込み、肌のうるおいを保つ代表的な保湿成分です。
期待できる効果
- 肌の水分を保つ
- 乾燥を防ぐ
ヒアルロン酸は、水分を抱え込む性質を持つため、化粧品では保湿成分として広く使われています。
0.1%のヒアルロン酸を配合した製剤を60日間使用したヒト試験では、複数の分子量で肌の水分量や弾力の改善が確認されています¹。
成分について
ヒアルロン酸は、もともと人の皮膚などにも存在する成分です。
水分を多く抱え込む性質があり、化粧水や美容液、乳液、クリームなど幅広い化粧品に使われています。
ヒアルロン酸にはさまざまな分子量があり、分子の大きさによって皮膚への届き方に違いがあります。
低分子ヒアルロン酸と高分子ヒアルロン酸は何が違うの?
大きな違いは、分子の大きさです。
ヒト皮膚を使った研究では、20〜300kDaの低分子ヒアルロン酸は角層(肌の表面にある最外層)を通過した一方、1000〜1400kDaの高分子ヒアルロン酸は角層を通過しませんでした²。
また、50・130・300・800・2000kDaのヒアルロン酸を比較したヒト試験では、すべての群で肌の水分量と弾力の改善が確認されました。
そのうち、50kDaと130kDaでは、プラセボと比べてシワの深さにも有意な改善が報告されています¹。
ただし、低分子ヒアルロン酸なら、どの化粧品でも同じように肌の奥まで届くという意味ではありません。
分子量だけでなく、配合濃度や製品全体の処方などによっても結果は変わります。
ヒアルロン酸は危険な成分?
CIR(Cosmetic Ingredient Review)では、ヒアルロン酸とそのナトリウム塩・カリウム塩について安全性が評価されています。
その結果、化粧品で想定される使用方法や濃度の範囲において安全と結論づけられています³。
ただし、これはすべての化粧品で、すべての人に肌トラブルや刺激が起こらないことを保証するものではありません。
まとめ
- ヒアルロン酸は、水分を抱え込んで肌のうるおいを保つ代表的な保湿成分。
- 分子量によって皮膚への届き方に違いがある。
- 低分子ヒアルロン酸は、高分子より角層を通過しやすいことが研究で確認されている。
- 低分子だからといって、すべての製品で同じ浸透性が得られるわけではない。
- CIRでは、化粧品で想定される使用条件の範囲で安全と評価されている。
関連成分
- ヒアルロン酸Naとは?効果・ヒアルロン酸との違いを3分で解説
- ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムとは?効果・危険性を3分で解説
- グリセリンとは?効果・ニキビとの関係・グリセリンフリーが注目される理由を3分で解説
参考文献
1. Pavicic T, et al.(2011)
Efficacy of cream-based novel formulations of hyaluronic acid of different molecular weights in anti-wrinkle treatment.
Journal of Drugs in Dermatology
PubMedで確認する
2. Essendoubi M, et al.(2016)
Human skin penetration of hyaluronic acid of different molecular weights as probed by Raman spectroscopy.
Skin Research and Technology
PubMedで確認する
3. Becker LC, et al.(2009)
Final report of the safety assessment of hyaluronic acid, potassium hyaluronate, and sodium hyaluronate.
International Journal of Toxicology
PubMedで確認する
