ナイアシンアミドとは?効果・レチノールとの併用・濃度について3分で解説

一言でいうと

ナイアシンアミドは、肌のうるおいを守り、シミやシワにも働きかけるビタミンB3の一種です。

期待できる効果

  • 肌のうるおいを守る
  • シミ・色ムラを目立ちにくくする
  • シワを目立ちにくくする

ナイアシンアミドには、角層のセラミドなどの生成を促し、肌のバリア機能を支える働きが報告されています¹。
また、5%ナイアシンアミドを12週間使用したヒト試験では、細かいシワや色素沈着などの改善が確認されています²。

成分について

ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種です。
「ニコチン酸アミド」や「ニコチンアミド」とも呼ばれ、化粧品では肌を整える成分として使われています。
厚生労働省の「医薬部外品原料規格2021」にも、ニコチン酸アミドとして収載されています⁶。

ナイアシンアミドとレチノールは一緒に使える?

ナイアシンアミドとレチノールを組み合わせた製剤を使用した研究があります。

4%ニコチンアミドと1%レチノールなどを含む製剤を45日間使用した研究では、炎症に関係する指標の低下などが確認されています³。
そのため、ナイアシンアミドとレチノールは「一緒に使ってはいけない組み合わせ」ではありません。

ただし、この研究は複数成分を含む製剤を調べたもので、ナイアシンアミドとレチノールだけを比較した試験ではありません。
また、化粧品を重ねる順番は成分名だけでは決まらないため、基本的には各製品に記載された使用方法に従います。

ナイアシンアミドは高濃度ほど効果が高いの?

高濃度ほど効果が高いとは、今回確認した研究からは判断できません。

ヒト試験では、2%のナイアシンアミドで皮脂量への作用が報告されています⁴。5%では、シワや色素沈着などの改善が確認されています²。

一方、これらは濃度を直接比較した研究ではありません。
そのため、「10%なら5%の2倍効く」といった判断はできません。
濃度の数字だけではなく、製品全体の処方や使用方法も含めて考える必要があります。

ナイアシンアミドは危険な成分?

CIRでは、ナイアシンアミドについて安全性が評価されています。
その結果、化粧品での使用について安全と結論づけられています⁵。

臨床試験では、5%までの使用試験で刺激がみられず、10%までの試験でも刺激感は確認されなかったと報告されています⁵。
ただし、これは「どれだけ高濃度でも安全」という意味ではありません。

まとめ

ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種です。
肌のうるおいを守るほか、シミやシワを目立ちにくくする働きが報告されています。
レチノールと一緒に使ってはいけない成分ではなく、濃度についても高ければ高いほど効果が高いとは限りません。

関連成分

参考文献

1. Tanno O, et al.(2000)
Nicotinamide increases biosynthesis of ceramides as well as other stratum corneum lipids to improve the epidermal permeability barrier.
British Journal of Dermatology.
PubMedで確認する

2. Bissett DL, et al.(2004)
Topical niacinamide reduces yellowing, wrinkling, red blotchiness, and hyperpigmented spots in aging facial skin.
International Journal of Cosmetic Science.
PubMedで確認する

3. Emanuele E, et al.(2012)
Anti-inflammatory effects of a topical preparation containing nicotinamide, retinol, and 7-dehydrocholesterol in patients with acne: a gene expression study.
Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology.
PubMedで確認する

4. Draelos ZD, et al.(2006)
The effect of 2% niacinamide on facial sebum production.
Journal of Cosmetic and Laser Therapy.
PubMedで確認する

5. Cosmetic Ingredient Review Expert Panel(2005)
Final report of the safety assessment of niacinamide and niacin.
International Journal of Toxicology.
PubMedで確認する

6. 厚生労働省(2021)
医薬部外品原料規格2021
厚生労働省
原典を確認する