一言でいうと
ヒアルロン酸Naは、水分を抱え込み、肌のうるおいを保つ代表的な保湿成分です。
期待できる効果
- 肌の水分を保つ
- 乾燥を防ぐ
ヒアルロン酸Naは、水分を抱え込んで保持する性質(保水性)を持つため、化粧品では肌のうるおいを保つ目的で広く使われています。
CIR(Cosmetic Ingredient Review)においても、ヒアルロン酸Naは化粧品で主に「皮膚コンディショニング剤」として使用される成分として整理されています¹。
成分について
ヒアルロン酸Naは、ヒアルロン酸をナトリウムと結合させた(塩にした)形の成分です。
化粧品では、ヒアルロン酸そのものよりもヒアルロン酸Naの形で広く使われています。
2025年の学術レビューでも、ヒアルロン酸Naは化粧品における主要なヒアルロン酸原料の一つとして紹介されています³。
化粧水や美容液、乳液、クリームなど、幅広いスキンケア製品に配合されています。
ヒアルロン酸とヒアルロン酸Naは何が違うの?
ヒアルロン酸Naは、ヒアルロン酸のナトリウム塩です。
ヒアルロン酸そのものと基本構造や水分を抱え込む性質は近く、水に溶けやすく、化粧品で扱いやすい形にしたものがヒアルロン酸Naです。
そのため、「ヒアルロン酸とヒアルロン酸Naは、まったく別の保湿成分」というより、ヒアルロン酸を化粧品に利用しやすい形にした代表的な成分と考えると分かりやすいです。
なお、ヒアルロン酸系成分には、分子を小さくした「加水分解ヒアルロン酸」や「アセチルヒアルロン酸Na」などもあります。
これらはCIRでも、それぞれ別の成分として評価されています²。
ヒアルロン酸Naは危険な成分?
CIRでは、ヒアルロン酸Naを含むヒアルロン酸系成分の安全性が評価されています。
2009年の評価では、ヒアルロン酸・ヒアルロン酸Na・ヒアルロン酸Kについて、化粧品で想定される使用方法や濃度の範囲において安全と結論づけられています¹。
さらに2023年の再評価では、加水分解ヒアルロン酸やアセチルヒアルロン酸Naなども含めて評価され、同様に現在の使用条件において安全と結論づけられています²。
ただし、これはすべての化粧品で、すべての人に肌トラブルや刺激が起こらないことを保証するものではありません。
まとめ
- ヒアルロン酸Naは、水分を抱え込んで肌のうるおいを保つ代表的な保湿成分。
- ヒアルロン酸をナトリウムと結合させ、水に溶けやすくした成分。
- ヒアルロン酸とは全く別の成分ではなく、ヒアルロン酸系成分の代表的な一つ。
- CIRでは、化粧品で想定される使用方法・濃度の範囲で安全と評価されている。
関連成分
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参考文献
1. Becker LC, et al.(2009)
Final report of the safety assessment of hyaluronic acid, potassium hyaluronate, and sodium hyaluronate.
International Journal of Toxicology
PubMedで確認する
2. Cosmetic Ingredient Review(2023)
Safety Assessment of Hyaluronic Acid and Its Salts and Derivatives as Used in Cosmetics.
Cosmetic Ingredient Review
原典を確認する
3. Zanchetta C, Scandolera A, Reynaud R.(2025)
Hyaluronic Acid in Topical Applications: The Various Forms and Biological Effects of a Hero Molecule in the Cosmetics Industry.
Biomolecules
PubMedで確認する
