セラミドEOPとは?効果・EOSとの違い・危険性を3分で解説

一言でいうと

セラミドEOPは、肌のうるおいを守るバリア機能を支えるヒト型セラミドの一種です。

期待できる効果

  • 肌の水分が逃げるのを防ぐ
  • 肌のバリア機能を保つ

セラミドEOPの旧INCI名「Ceramide 1」を使ったヒト試験があります。
SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)で肌のバリア機能を一時的に乱した15人を対象に、Ceramide 1単独、Ceramide 3単独、または両方を配合した乳液などを28日間使用しました。
その結果、セラミドを配合した乳液では、肌の水分量や水分蒸散量の改善が確認されています¹。

ただし、製品の処方によって結果は変わります。
セラミドEOPが入っていれば、すべての化粧品で同じ効果が得られることを示した研究ではありません。

成分について

セラミドEOPは、角層に存在するセラミドと同じ系統の構造を持つ「ヒト型セラミド」の一種です。
セラミドは、角層の細胞と細胞の間を満たす脂質の主要成分です。
肌の水分を保ち、バリア機能を支える重要な役割を持っています²。

セラミドEOPの名前の由来は以下の通りです。

  • 「EO」:エステル化されたω-ヒドロキシ脂肪酸
  • 「P」:フィトスフィンゴシンという構造²

なお、化粧品原料の旧INCI名「Ceramide 1」は廃止され、現在は「Ceramide EOP」という名称に置き換えられています³。

セラミドEOPとEOSは何が違うの?

セラミドEOPとEOSは、どちらも「EO型」と呼ばれるセラミドです。
違うのは、分子を構成するスフィンゴイド塩基です。

  • セラミドEOP:フィトスフィンゴシン(Phytosphingosine)
  • セラミドEOS:スフィンゴシン(Sphingosine)²

つまり、EOPとEOSは名前が似ていますが、同じ成分ではありません。
一方で、どちらも角層に存在するEO型セラミドで、肌のバリアを構成する脂質と関係しています。

「EOPは保湿、EOSはバリア」のように、役割を単純に分けられるわけではありません。
構造が異なるセラミドと考えるのが分かりやすいです。

セラミドEOPは危険な成分?

CIR(Cosmetic Ingredient Review)では、セラミドEOPを含む複数のセラミドについて安全性が評価されています。
その結果、化粧品で想定される使用方法や濃度の範囲において安全と結論づけられています³。

ただし、すべての化粧品で、すべての人に刺激が起こらないことを保証するものではありません。

まとめ

  • セラミドEOPは、肌のバリア機能を支えるヒト型セラミドの一種。
  • 旧Ceramide 1を単独またはCeramide 3と組み合わせたヒト試験で、肌の水分量や水分蒸散量への作用が報告されている。
  • EOSとは、分子を構成するスフィンゴイド塩基が異なる。
  • 旧INCI名「Ceramide 1」は、現在のCeramide EOPに置き換えられている。
  • CIRでは、化粧品で想定される使用範囲で安全と評価されている。

関連成分

参考文献

1. Huang HC, Chang TM(2008)
Ceramide 1 and ceramide 3 act synergistically on skin hydration and the transepidermal water loss of sodium lauryl sulfate-irritated skin.
International Journal of Dermatology
PubMedで確認する

2. Schild J, et al.(2024)
The role of ceramides in skin barrier function and the importance of their correct formulation for skincare applications.
International Journal of Cosmetic Science
PubMedで確認する

3. Burnett CL, et al.(2020)
Safety Assessment of Ceramides as Used in Cosmetics.
International Journal of Toxicology
PubMedで確認する