一言でいうと
セラミドNGは、肌のうるおいを守るバリア機能を支えるヒト型セラミドの一種です。
期待できる効果
- 肌の水分が逃げるのを防ぐ
- 肌のバリア機能を保つ
旧名称「Ceramide 2」として扱われた合成セラミドを使用したヒト試験があります。
肌のバリア機能を一時的に乱した状態で、0.5%または1%を配合した乳液を使用すると、水分蒸散量の増加がプラセボより抑えられました¹。
ただし、この研究は現在の「セラミドNG」という名称が定められる前に行われたものです。
現在のセラミドNG配合化粧品すべてで、同じ効果が得られることを示した研究ではありません。
成分について
セラミドNGは、角層のバリアを構成するセラミドと同じ系統の構造を持つ「ヒト型セラミド」の一種です。
そもそもセラミドとは、角層の細胞と細胞の間に存在する脂質の主要成分です。
肌の水分を保ち、バリア機能を支える重要な役割を持っています。
セラミドNGの「NG」は、脂肪酸とスフィンガニンという構造を組み合わせたセラミドであることを示しています。
セラミドNG・NP・APは何が違うの?
いずれもヒト型セラミドですが、分子を構成する「構造」が異なります。
- セラミドNG:スフィンガニン+一般的な脂肪酸
- セラミドNP:フィトスフィンゴシン+一般的な脂肪酸
- セラミドAP:フィトスフィンゴシン+α-ヒドロキシ脂肪酸
「NGは保湿専門」「NPはバリア専門」のように、名前によって役割を単純に分けられるわけではありません。
いずれも角層の脂質と関係するセラミドで、分子構造が異なる成分です。
旧名称「セラミド2」との関係
検索で見かける「セラミド2」は旧名称です。
現在はINCI名として廃止され、構造によって「セラミドNG」または「セラミドNS」に分けられています。
なお、セラミドNPは旧Ceramide 3、セラミドAPは旧Ceramide 6 IIに対応します。
そのため、「セラミドNG=昔のセラミド2すべて」ではありません。
旧Ceramide 2のうち、スフィンガニン型がセラミドNGになったと考える方が正確です。
セラミドNGは危険な成分?
CIR(Cosmetic Ingredient Review)では、セラミドNGを含む複数のセラミドについて安全性が評価されています。
その結果、化粧品で想定される使用方法や濃度の範囲において安全と結論づけられています²。
ただし、これはすべての化粧品で、すべての人に刺激が起こらないことを保証するものではありません。
まとめ
- セラミドNGは、肌の水分を守りバリア機能を支えるヒト型セラミドの一種。
- NPやAPなど他のセラミドとは、分子を構成する構造が異なる。
- 旧Ceramide 2のうち、スフィンガニン型が現在のセラミドNGに分類されている。
- CIRでは、化粧品で想定される使用方法・濃度の範囲で安全と評価されている。
関連成分
参考文献
1. Lintner K, et al.(1997)
The effect of a synthetic ceramide-2 on transepidermal water loss after stripping or sodium lauryl sulfate treatment: an in vivo study.
International Journal of Cosmetic Science
PubMedで確認する
2. Burnett CL, et al.(2020)
Safety Assessment of Ceramides as Used in Cosmetics.
International Journal of Toxicology
PubMedで確認する
